バカとオタクと障害者

右手首から先以外ほとんど動かないけど楽しく生きれりゃそれでええ

車椅子ユーザーがアイドルの握手会に行ってみた件について

更新日時:2020/02/06

 

 「車椅子で行く。乃木坂おっかけ実録」にお越し頂き、ありがとうございます。

車椅子の上のヒロトです。

この記事では、普段車椅子で生活しているぼくが[乃木坂46]というアイドルグループの握手会へどういった経緯で参加しようと思い、どのようにして握手会の1日を過ごしたかを細かくレポートしていきます。

そして、僕と同じく車椅子のユーザーの方達や、障害がある方達がこの記事を見て自分も握手会に参加してみようと思ってもらえるきっかけになればいいなと思っています。

 

 まずは軽く自己紹介

  •  大阪の田舎でのんびりと在宅ワークをしながら過ごしています。
  • 今年で22歳(令和2年現在)
  • まあまあデカめの車椅子に乗ってます
  • トレンドマークはメガネ

 Twitterやっているのでよければ是非フォローお願いします。

twitter.com

 

握手会に行きたいと思った訳

2017年の9月辺りからバナナマンさんと乃木坂46さんの「乃木坂工事中」という番組を見てから、ぼくは乃木坂46ファンになりました。

そこから数ヶ月の間は乃木坂の音楽を聴いたり、メンバーが出演している番組を見たりしていました。ちなみに齋藤飛鳥ちゃん推しです

そんな中ある日、Twitterで乃木坂の握手会のレポートについてのツイートが僕のTLに流れてきて「いいな〜俺もモノホンの飛鳥ちゃんに会ってみたいな〜」と初めて思うようになりました。

そしてその日を境に、ぼくの中の「飛鳥ちゃんに会いたい欲」が日に日に増していった結果、よし!飛鳥ちゃんに会いに行こう!と決意しました。(自分で書いてて思うけどちょっと気持ち悪いな)

下準備

と言っても、アイドルの握手会とはどういったイベントなのか全く知識がなかったので、まずは「乃木坂46 握手会」とGoogle先生に聞くことに。

そうするとCDを買って握手券を手に入れよう!とか、全国握手会と個別握手会があるよ!とか、当日は握手するまでに凄い時間がかかるよ!とか、エチケットはしっかりとね!とか、さすがトップアイドル!情報が沢山あってありがたい!(握手会自体については下のサイトを参考にしました)

 

乃木坂46&欅坂46「握手会」の仕組み完全解説まとめ | ぐるのぎ

 

しかしそこでふと思いました。握手会ってそもそも車椅子で参加出来るんか?」と。 

そんな疑問が浮かんできたので、もう一度Google先生に「乃木坂 握手会 車椅子」と打ち込み検索しました。

結果、車椅子ユーザーの方ではないですが、足に障害がある方が握手会に参加した、とあるブログがヒットしました。それがこちらのブログです。

 

乃木坂46握手会、車椅子レーンに介助として入った話。 | ぐるのぎ

 

こちらの記事を見て、障害があっても握手会に参加できるんだと知り、より一層握手会への気持ちが強くなりました。しかし、ここでもう一つ問題が。

今回参加する予定の握手会は、全国握手会といって、握手会の他にミニライブという1時間だけ握手会の前に行うライブイベントがあります。そのミニライブにも参加したいと思っていたのですが、前述したブログの中にはミニライブについて書かれていなかったため直接運営に問い合わせようと思い、メールを送りました。

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  運営からの返信では、写真の通り専用エリアを設けているとのこと。

一通り欲しい情報は手に入れることが出来たのですが、正直まだ不安なことはいくつかあります。例えば人が多い中車椅子で移動できるのだろうか?とか腕がうまく動かせないのでちゃんと握手できるかな?とか。でも考えていても仕方ないし、とりあえず初めてだから顔みて挨拶出来たらいいなーくらいの気持ちで当日を迎えました。

いざ握手会へ!

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2018年4月29日。待ちに待った握手会当日。朝早くから起きて、しっかり身支度をして出発しました。

握手会へは、ぼくと男性(20代後半)のヘルパーの方の2人で行き、朝の9時前くらい?に会場のインテックス大阪に到着しました。もうその時点で入り口には長蛇の列が出来ていて予想以上の人の多さにマジで気圧されましたね。

 

ここで、今回のぼくの握手会のスケジュールを伝えておきます。

ミニライブ→昼食→握手会→ポスター交換 といった感じです。

 ミニライブ

まずはミニライブの受付をしてもらわないといけないので、会場にいるスタッフの方にどの列に並べばいいのか訪ねてみました。

 スタッフの方の案内によって待機列に無事辿り着くことが出来ました。その列では僕の他にも車椅子の方が何人かいたり、杖を持った方がいたりと様々な障害がある方がざっと40人ほどいました。

1時間ほど待機したあとスタッフの方の案内があり、一般の待機列と同じタイミングで

会場内へ入りました。確か、ミニライブの開始の1時間前くらいかな?

運営からのメールにもあった専用エリアはステージから見て右手の最前列にあり、エリア内では椅子が設けられていたので皆座ってライブを観賞しました(画像の図、適当に作ってしまいましたすいません(´・∀・`))

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 ぼくの位置からはギリギリ顔が見えるかなー見えないかなーくらいの距離でしたが初めての乃木坂ライブはとても良かったですね。

握手会

 ミニライブが終わりスタッフの指示の元、会場を出ました。出口付近で待つように言われたので、5分ほど待機した後スタッフの方の案内で車椅子レーンへと向かいました。

 

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車椅子レーンでは上の画像のように2箇所に分かれて配置されていました。長時間立つことが辛い方のために、椅子がかなり沢山用意されていました。

握手会の流れとしては、まずは1番~8番までのメンバーがその隣にある車椅子レーンへ順番に来てくれ、お目当てのメンバーがレーンに来た時に握手するかたちになっていました。9番~15番までも同様でした。

今回の握手会では左から順番に、西野七瀬白石麻衣齋藤飛鳥 の順番で握手してもらいました。

初握手がなーちゃんでものすごく緊張してしまい殆ど喋れずに終わってしまいました。俗に言う事故ですね。恥ずかしいw

その後にまいやん握手をしました。乃木坂を好きになる前からよくテレビでも見ていたので、半分夢心地でした。というか、脳がパニックを起こして「俺は今何をしているんだ…」状態で、それほどのオーラと美しさに圧倒されてしまいました(一度でもまいやんと握手したことある人なら分かってくれるはず…)

そして、最後に待ち待った齋藤飛鳥ちゃん!おのずと緊張はあまりせずに握手することが出来ました。会話もたわいもないもので、「初めてきました〜」とか「同じ歳やで!」とか、出来る限り脳裏に焼き付けるべく凝視してましたwあと、これが1番嬉しかったというか飛鳥ちゃんすげーなって思ったのが、僕がうぃーんって車椅子で目の前まで行くと僕の目線に合わせてしゃがんでくれたんです!

一度車椅子に乗ったことがある人なら分かるかなと思いますが、座っている状態なので結構目線が下になってしまって、立ってる人と話す時はどうしても見上げる形になってしまうですよ。

でも!飛鳥ちゃんはしゃがんで僕と同じ目線でお話してくれて… 

めちゃくちゃ嬉しかったです!本当に良い子だなと!推しにして良かったなと改めて思いました!

些細なことに見えるかもしれないですが、こういった飛鳥ちゃんの一つ一つの優しさに触れることが出来て、握手会に行ってよかったなーって心の底から感じました。

終わりに

こうして大阪での初めての握手会は、無事トラブルもなく楽しく過ごせました。

やっぱり、色々とミニライブだったり握手会だったりと一般の流れとの違いがだいぶあって運営に問い合せてみたり、スタッフに何度も質問したりと結構大変でした。

インターネットで調べても殆ど情報がなかったので、今回の記事を書けば、また新たな新規のファンのために少しでも参考になるかなと思い書きましたが、これでもまだまだわからないことが沢山あると思います。

では、ここまで拙い文章を読んでいただきありがとうございます。別の記事も書いてるのでそちらも読んでいただけるとありがたいです。では、さいなら

 

追記

お久しぶりです。この記事を作ってから1年半の歳月が過ぎました。

今でも乃木坂46のオタクとして色々な現場へ行っています。

 

かなり久しぶりにですが改めてイベントに車椅子の方や障がいがある方が参加するにはどうすればいいのか?という記事を作成中です。主にライブについて書くと思います。記事が出来次第ここにも追加しておきます。